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100年後の石材店へ・・・(11)吉岡盛二郎さん

これを読んで頂いている石屋を含む関係者の皆様、こんにちは。

私は2012年で49歳のいま、石屋らしい石屋を営んでおります。百年後には石屋という言葉があるかどうかも分かりませんが、自然石に携わる職業の方と言うべき形になるのでしょうか? いまの私は、自分から発信する言葉ではなく、百年先の未来を知りたくてたまりません。

例えば、自然を破壊するとかで、石材の採掘は禁止されていませんか? 漁業でも鯨や鮪なども大なり小なり規制されています。過去の年表を見て頂くと分かります。

たぶん、お墓はあると思いますが、留守になっているお墓はいっぱいありませんか?

この私が石屋になって30年余り、その間に変わったと言えば、2〜3人で石を引き取り、戒名を彫刻後、また取り付けの工程からひとりで現場彫刻ということや、目地仕上げがセメント類の仕上げから石材用コーキング剤となったり、基礎工事では、コンクリートパイルを打ち込むように変わったことです。

石で出来そうな物は、ある程度はつくってみました。石あかりとか、動物キャラクターとかです。

百年後の皆様はいかがですか? 手づくりはやってますか?
もし制作されているなら何をつくられているのでしょうか?

いまの自分から百年前の石屋職人さんには、封建的な社会や風習から推察するに、狛犬や狐や地蔵様、観音様ほか、必ず神仏にまつわった仕事としての歴史が感じられます。

たとえて言うならば、茸や果物の柿、りんご、ぶどうや野菜の大根、人参、芋等を石で丸彫も含め、レリーフやトルソといった造りで制作でもしようものなら―“この大馬鹿野郎!!そんなもんつくって何になりやがる!!仕事もしねーで変な物つくりやがって!!てめーそれが喰えんのか!!さっさと仕事をしやがれ!!ろくでなし野郎!!”こんな具合でしょうか。現在でもその風習は少し残っているかもです。

ですが、いま現在、仕事が出来て当然な対応ですと、柿やりんごを造形して石でつくることは、“そんなもん簡単だよ”“なあに?あんたつくれないの?”とか野次られそうな時代です。

本当に百年後やそれ以上の年月の先には、どんな作品が立ち並んでいるのか、楽しみでなりません。

加工技術もどうでしょうか?

ダイヤモンド工具、サンドブラスト、エアーニューマー、サンダー、手道具が現在ですが、レーザービームで石を切れたら(加工できたら)素晴らしいと思ったりしてしまいます。医療技術と同じで、いま出来ないことが将来できてしまうこと。それが百年後には何が出来てしまうのか?

また仮に出来ないことへの課題は何なのか? 何に悩んでいるのか? 真空で高温高圧のコンテナの中で石の木っ端をドロドロにして石の再生でも試みてますか?

叫びたくなったら羞恥心をかき捨てて叫んでみるのも一献です。

どうぞ百年後を語るように話しかけて頂きたい。

平成24年8月27日 午後5時
さいたま市 吉岡石材工業 吉岡盛二郎




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