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小田満弘著『墓づくりを究める』

お墓とは何なのか、どうあるべきか。石屋はお墓のプロとして何をすべきか、何ができるのか――。

山石屋(大島石善)の6代目として生まれた著者は、20代の頃から全国の五輪塔を採寸し、自問自答を繰り返すなかで、全人生をかけて「美しい墓づくり」を究めることを決意します。

その揺るぎない信念とこだわりのもと、お墓づくりを通して学んだこと、実践してきたことを綴った渾身の一冊です。これからお墓をつくる方、またお墓は必要ないと考えている方にもぜひ読んでもらいたい一冊です。

小田満弘著『墓づくりを究める』

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1,760円 (税込)

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五輪塔づくりにこだわりを持つ著者が、12の作例を通じて学んだこと、実践してきたことを語っています。また著者が全身全霊をかけて建立した石塔や墓地の写真を見ることで、「美しい墓」とは何なのか、なぜ美しさを追求する必要があるのか、著者の信念や想いを感じることができるでしょう。

※本書は、『月刊石材』2021年1月号から同12月号までの表紙、グラビア、本文(不定期)で紹介した小田満弘氏(愛媛県今治市、大島石材工業)の「墓づくりを究める」をもとに、文章を大幅に加筆してまとめた一冊です。

■著者:小田満弘 ■発行:石文社 ■四六判・並製・カバーなし/カラー・モノクロ155ページ ■初版:2022年11月

◎小田満弘(おだ・みつひろ)
愛媛県越智郡(現今治市)宮窪町余所国に山石屋の6代目として生まれる。
20代より全国の五輪塔を採寸し、美しい墓づくりを究めることに、石屋としての人生を定め、日々、大島石善を採掘し、五輪塔を刻んでいる。

・尊敬する石の大工 … 愛知県の池上年・勝次両先生、真言律宗中興の祖 叡尊先生
・師事した恩師 … 京都市嵯峨野 西村峩山先生、京都市北白川 西村金造先生、横浜市港北区 小畠宏允先生


《目次》

一章 大島意志

二章

・作例一 法人供養塔 積み上げ五輪塔 16寸 ビシャン叩  「墓石は歳月を重ね美しく成長する」
 磨いた墓と叩いた墓/お墓とダイヤモンド/常に今出来る最高の仕事をする/お墓は商品か・・・/私のこだわり~仏教徒のお墓/歴史を刻んだ石は美しく尊い

・作例二 浄土宗 積み上げ五輪塔 14寸 ビシャン叩  「古い先祖の墓石を如何に祀るか(前編)」

 何代も続く家の墓石/家の歴史(墓石)と子供たちこそ宝物

・作例三 宝篋印塔/瀬戸内型 ビシャン叩  「古い先祖の墓石を如何に祀るか(後編)」

 墓石の曼荼羅/墓屋の大切な仕事 … 歴史の継承

・「古い先祖の墓石を如何に祀るか(まとめ)」

 古いお墓の整理 「墓をまとめる」

・作例四 積み上げ五輪塔 11寸 ビシャン叩  「墓地の全空間をつくり込む(前編)」

 墓地の全空間とは/人生を豊かにするために

・作例五 積み上げ五輪塔 12寸 ビシャン叩  「墓地の全空間をつくり込む(中編)」

 教えを墓にする [墓所の景色をつくる]/先祖になる

・作例六 積み上げ五輪塔 16寸 ビシャン叩  「墓地の全空間をつくり込む(後編)」

 恐ろしい施主/修行の海を航海して往く石塔

・作例七 積み上げ五輪塔 14寸 ビシャン叩  「真言宗のお墓(1)」

 五輪塔を建立し、五つの縁への感謝/墓屋として、死別に向きあう

・作例八 笠塔婆 8寸 ビシャン叩  「浄土真宗のお墓」

 親鸞 「閉眼せば 賀茂川に入れて 魚に 与うべし」

・墓屋の基礎知識(1) 京都の三大葬送の地 地名と歴史


・作例九 噛み合わせ五輪塔 12寸 ノミ切
  「真言宗のお墓(2)」
 究極の五輪美「噛み合わせ五輪」/美しい造形物に、魂が宿る

・作例十 積み上げ五輪塔 19寸 ビシャン叩  「納骨の塔」

 墓守の絶える家系の先祖を故郷の土に還す

・魂魄を理解する

 千の風になって/叡尊も忍性も石工たちの先生だった

・墓屋の基礎知識(2) 京都の美しい石造物(筆者推薦)


・作例十一 積み上げ五輪塔 12寸 ビシャン叩  「墓のミニマリズム」

 生き抜く覚悟/最高のパワースポット

・作例十二 噛み合わせ五輪塔 12寸 ノミ切  「山石屋のつくる五輪塔」

 石塔は、歳月と共に美しさを重ね、美術品と成り、宝物になる/ものづくりは、国づくり、人づくり

・日本人らしく


三章 墓石と仏教とものづくり


※隷書体について

墓石にとって、文字は墓の顔に当たると考えます。 
まして「お題目」や「梵字」に至っては、佛を現します。
私は歴史の浅い楷書より、二千年の歴史の有る隷書を墓文字にお勧めします。
本書を出版するにあたり、皆さまに少しでも隷書に親しんでいただきたいと、本書は隷書体を使わせて頂きました。

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