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三橋國民著「石造美術ってなに・・・」月刊石材別冊シリーズ

造形美術家、三橋國民氏が『月刊石材』誌上で語った言葉の数々を再編して収録しています。14種類の美術表現技法を導入修得し、独自の「造形美術」を立ち上げ創作する三橋氏から、石を生かした造形美術を学びます。石材業界の専門誌『月刊石材』別冊シリーズの第3弾!

三橋國民著「石造美術ってなに・・・」月刊石材別冊シリーズ

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造形美術家、三橋國民氏が『月刊石材』誌上で語った言葉の数々を再編して収録しています。太平洋戦争で生死をかけて戦い、生還後は戦死した僚友たちへの“鎮魂”をライフワークとする三橋氏。14種類の美術表現技法を導入修得するなど、ゆるぎない豊富な知識、信仰に基づき制作された作品は、造形や書、絵画など幅広く、石では現代アートから石塔・仏塔などまで手がけます。本書では、石の生かし方、創作とは何か、創作力の養い方など、その話は多岐にわたり、石工、そして石材業界に語りかけます。
■著者:三橋國民 ■発行:石文社 ■『月刊石材』別冊シリーズ
■B5判・変形(182×226ミリ) 本文88ページ・口絵カラー16ページ ■初版:2014年5月

三橋國民「石造美術ってなに」

《目次》
第1章 私の経験
・石に興味を持ったきっかけ
・信仰心の芽生え
・心を込めてつくる
第2章 いいものはつくった人の「こころ」や「顔」が見えてくる
・「美術作品」か、何も主張性のない「細工物」か
・今のものは「石がもったいない」
・いいものはつくった人の「こころ」や「顔」が見えてきます
・石は硬くて重いものなのに、今は軽くて親しみやすい
・石という素材の特徴を生かす
・腕も知識も卓越していた酒井八右衛門さん
・「手で叩いたもの」と「機械でつくったもの」の差
・今は機械があるから、面に対する感覚がなくなっている
・職人的に叩ける人は、生きた石の使い方を知っている
・その人の思想性と創作意欲が「美術作品」を生む
・自分の技巧を消す
・技巧を凝らした装飾過多より、シンプルな形に
・道具がものをいう
・修練しても無駄なもの(1)技巧だけを追いかける
・修練しても無駄なもの(2)写しばかりをつくっている
・修練しても無駄なもの(3)同形の作品を量産する
・修練しても無駄なもの(4)造形理論に振り回される
・「デザイン」は結果が見えている、「創作」は刻々と変化する
・創作力をつけるには(1)多作する
・創作力をつけるには(2)「つくりたい」という意欲を持つ
・創作力をつけるには(3)自分の抑えどころを知る
・創作力をつけるには(4)デッサンや彫刻も勉強する
・創作力をつけるには(5)一流の作品だけを見る
・創作力をつけるには(6)時代背景を知る
・創作力をつけるには(7)石塔以外も見る
コラム ◆ 日石展について
第3章 「創る」「売る」「愛好する」の立体的ないい形を取り戻そう
・石工さんを醸成しないとスパッと切れてしまう
・ものの美しさを知る愛好者はかなりおられます
・クオリティーの高いものを扱わなければならない
・五輪塔を無差別に売り込むのは情けない
・石屋さんが「仲介業者」になってしまってはダメ
・審美眼を持つ客層にマーケットを起ちあげる努力を
・まずは社長さんや職人さん自身が見る目を養う
・本モノとニセモノを見極める目
・日本の石造美術が消えていく
・経営者は職方の処遇を考えて
・「創る」「売る」「愛好する」の立体的ないい形を取り戻そう

あとがき
協力者一覧
主な掲載作品・写真一覧
執筆者経歴


《主な掲載作品・写真一覧》五十音順
◎三橋國民作品
明けゆく, 馬, 飢餓兵士像, 小山伍長自決, 自由民権の像, 至人 行を 留めず
西部ニューギニア ソロン鎮魂碑, 増上寺クリスタルガラス製五輪塔サンプル
鳥の詩, 南無, 敗戦, ファイブ ストーンズ, ファイブ ストーンズのデッサン
佛手, 平和の鐘, ほほえみの像, 埋葬, 無道人之短 無説己之長
〈永平寺〉
開山堂, 参学明全和尚無縫塔, 鐘楼 梵鐘, 道元禅師御両親報恩塔(宝篋印塔)
道元禅師稚髪像, 菩薩文灯籠, 霊廟「寂光院」宮崎奕保禅師染筆碑
〈光明寺〉
月影之塔
〈勝楽寺〉
石灯籠, 鐘楼, 大石塔門, 西ニューギニア ソロン サラワティ島 サマテ 戦没英霊位
ペットのための墓所, 宝篋印塔, 本堂内陣 外陣, 三橋家墓所, 三橋家墓所五輪塔
無縫塔, 無量寿の塔, 門前山号碑, 蓮華殿大厨子
〈宗仲寺〉
蒼龍図, 大金銅楽奏菩薩文灯籠, 大門 寺号石碑 山号額
〈三橋國民鎮魂祈念館〉
荘厳, 潮音大仏壁画, 仏手のオブジェ, 法要ホール
◎その他
石塔寺三重層塔, イニ像浮彫, 岩戸寺国東塔, 浮彫伝薬師三尊像, 臼杵磨崖仏
雲崗石窟, 江戸城の石垣, 旧妙真寺宝篋印塔, 鞍馬寺宝塔, 国会議事堂, サンチー大塔
慈光寺板碑群, 男女像, 鉄宝塔, 銅製三角五輪塔, 銅板法華説相図, 廃少菩提寺多宝塔
白沙村荘 橋本関雪記念館, 両子寺仁王像
〈日石展〉
一石五輪塔, 会場, 自然石有頚五輪塔
〈三橋國民所有〉
寛永寺大灯籠, 初期地蔵菩薩, 石仏, 茶室軒先の那智黒石, 文人像


《執筆者経歴》
三橋 國民 (みつはし くにたみ)
1920年、東京都町田市に生まれる
東京学芸大学名誉教授 海野建夫に師事し、「彫金技法」のほか14種類の美術表現技法(絵画・彫刻・石造・木工・鋳金・鍛造・鍛金・モザイク・書作・蝋型・印金・漆芸・陶芸・ガラス)を導入修得し、独自の「造形美術」を立ち上げ、試作を重ねる。日展参与・光風会名誉会員・町田市文化協会芸術顧問。
太平洋戦争中、最前線ニューギニア島で一兵士として闘い、敗戦時、高射砲独立中隊40人中2人の生き残りとなり、重傷を負いつつも生還。以来、70年間に亘り、生業の造形美術を通じて、南溟の土くれと化した僚友たちへの「鎮魂」をライフワークとし、著作・鎮魂講演会(68回)・制作品展示を推進。文部・外務省海外派遣文化使節代表委員として欧州12ヵ国を歴訪、日本現代美術展を開催。また、故郷町田市の文化振興を更に推進するための市民運動をもう一つのライフワークとしている。
2009年個展「鎮魂のニューギニア」を銀座・鳩居堂画廊、八王子いちょうホールで開催(延べ10日間の来館者は6300人超)。近作モニュメントは、NHK学園「ほほえみの像」、大阪府忠岡町「平和の鐘」、福井市永平寺「寂光苑霊廟」、座間市宗仲寺 大天井画「蒼龍」ほか、町田市勝楽寺「無量寿の塔」ほか、東京増上寺圓光大師堂「舎利容器内蔵大厨子」、鎌倉市光明寺「月影之塔」、町田市薬師池公園「自由民権の像」、町田市JR駅前新都道「明けゆく」、町田市新市庁舎こもれび広場「ファイブ ストーンズ」。町田市勝楽寺遷堂に伴う堂宇の設計原案、全ての荘厳制作。同釈迦堂内に常設ギャラリー「三橋國民 鎮魂 祈念館」を開設。
著書『鳥の詩 死の島からの生還』NHK出版・角川ソフィア文庫(3万部)に対しNHK学園自分史文学賞特別賞(大江健三郎選考委員長)、日展最高の内閣総理大臣賞、光風会最高の辻永賞ほか12賞受賞。インドネシア国の友好の盾受賞。文部科学大臣地域文化功労者・東京都文化功労者・叙勲、賜杯。町田市「名誉市民」の称号を贈られる。
上記著書のほか『忘れじのニューギニア』『生きて還れぬニューギニア』(4300部)など多数。『鳥の詩』は英国ロンドンで翻訳され好評を博す。NHK TV番組「三橋國民 鎮魂のかたち」、NHK深夜便「死の島 ニューギニアからの生還」、民放TV14回出演。





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