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114、おはかさん、水どうぞ

墓参フォトコン2014応募作品

五十六歳の時、私は祖母になりました。孫はかわいい、それが実感出来ました。鼻が多少低かろうが、目と目が多少離れていようが、部位の配置が多少アンバランスであろうとも、孫は愛しいものです。
 『今日、予定ありですか?颯大がばあちゃんと遊びたいと言っています。どう?』二ヶ月に一度くらい、こうしたメールの後、娘が孫を送りつけてきます。
 ちょうど、この日もそうでした。朝食を済ませた十時頃から夕食前の十七時頃までの子守りのはじまりです。預かるとすぐ、近場の公園めぐり。赤いすべり台のある公園、キンカンの実のある公園、そして、小中学生のお兄ちゃんお姉ちゃん達の居る公園。成長し保育園に通うようになった今は、お兄ちゃんお姉ちゃんに会える公園が大好きになりました。それぞれの公園で汗を流し一所懸命遊んだ後は、必ず言います。『お墓参りに行こう。お墓さんに、水あげな。』と。そこは、今だに井戸でポンプ付きです。冬場はつるべで水を汲みあげる時もあります。水道設備のない墓地、そこで孫は新しい言葉を知り、初めての体験もいろいろ出来るのです。ありがたい事です。『ばあちゃん、このお墓さん、帽子被ってるね。どうして?』孫にはこのように大発見もあるのです。
 生活の一部としてお墓参りをしている私達。大きく強くたくましく成長した時に、私達人間もずっとずっと先祖からつながっている事を知り、大切にする心を持ち続けてもらいたいものです。そうした気持ちが、柄杓に片手を添える仕草になるのかも知れません。未来ある二歳児、頼もしく嬉しい限りです。
 御先祖様、見守っていて下さいね。

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